XBA-H3リシェル!

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少し前に購入したXBA-H3。

ソニーのハイブリッドの原点とも言える有名なイヤホンです。

こちらは塗装が剥がれていたので安く購入できました。

 

しばらく使用していると、いくつかの問題点が見つかりました。

1つ目は装着感の悪さ

10proを凌ぐほどの分厚く長い筐体ですので、耳から落ちそうになります。

16ミリドライバーが大きすぎます。

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baも横並び…サイズはRABとEDの中間くらいです。

 

2つ目は遮音性の低さです。

ダイナミックの音抜き穴と筐体を耳奥に突っ込めないことにより、遮音性は低めです。

 

この2つの問題点を解決するためには、やはりリシェルしかないでしょう。

 

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いつも通りゼラチンでメス型を取り、薄めのシェルを作りました。

我ながらかなり良い出来だと思います。

 

ドライバーの取り出し

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なかなか丁寧にパーツが組み合わさっており、接着剤も少なく、綺麗に分解できました。

ここから先は丁寧にニッパーで取り外しました。

そして各ドライバーに音導管をつけると…

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このようになりました。

ダイナミックが2.5ミリ、baが1.5ミリです。

ダイナミックドライバーが大きい代わりに音の出口が端にあるので、シェルへの収まりは良かったです。

 

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今回はせっかく大きいドライバーを使っているので、それを誇張するためにもクリアシェルでいきます。

この段階では、まだフェイスプレートをつけただけです。

 

ここから磨いてシェルとフェイスプレートの境界を滑らかにして、全体的にやすりがけした後にコーティングを行いました。

 

そして完成したのが…

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こちらになります。

カナルの大部分をレジンで埋めたのでかなりの遮音性があります。

シェル内容積もそこそこ大きいのでベントは設けませんでした。

肝心の音はもともとのH3からダイナミックドライバーの要素を引き出した感じです。

やはりダイナミックドライバーに太めの音導管をつけたことが今回の結果につながったのだと思います。

高音も若干伸びるようになり、大変満足しています。

 

次回からはまたジャンク修理日記を続けてまいりますので、よろしくお願いします。