カスタムiem自作

さて、材料が揃ったところで制作を開始しましょう。f:id:HMASSA:20181118233523j:plain

今回用意したレジンです。amazonで購入しました。

まず、耳型を加工していきます。

ここで重要なのは、外耳道のどの辺りまでカナル部を伸ばすかを考えることです。左右に差があると当然聞こえ方も大きく変わりますし、長さによって遮音性もかわります。

f:id:HMASSA:20181118233907j:plain

上の写真にある、耳型の上の方にある出っ張りの部分も出来るだけ削って滑らかにします。ここを残していると、長時間着けていると耳が痛くなります。逆に削り過ぎると、耳にフィットしにくくなります。

上の写真ではもうすでにロウで耳型の凹凸をなくすためにコーティングしていますが、ホームセンター等で売っているウレタンニスも使えます。どちらかといえばウレタンニスの方が剥離しにくく丈夫で良いのですが、少しだけ高いので、今回はロウソクを使いました。

ここで注意しなければならないのは、絶対にロウソクを直接火にかけないことです。ロウは可燃性なので、必ず湯煎して溶かしましょう。

さて、次はメス型を作ります。

材料はゼラチンです。これも透明のシリコンを使うのが一般的ですが、量が多く高いので、使い捨てができるゼラチンにしました。本来食べ物に用いるものですので、勿体ないことは承知しています…

f:id:HMASSA:20181118234830j:plain

このように紙コップの底に画鋲で固定して、お湯に溶かしたゼラチンを入れます。ゼラチン15グラムにたいして、紙コップ約2/5ほどのお湯で溶かします。

ここで重要なのは、ゼラチンの温度が高いまま入れないということです。耳型をコーティングしているロウの融点より高い温度のゼラチンを入れると、ロウが溶けて変形し、後で痛い目にあいます…

ちなみにロウの融点は約60度です。

f:id:HMASSA:20181118235333j:plain

冷蔵庫で冷やすこと約5時間で固まります。

紙コップから取り出し、耳型を取り除いたメス型です。

周りに散乱している白いものがロウです。

次回はシェルの作成から完成まで一気に進みます。

どうぞお楽しみに…

あと、このブログのアクセス数が1300件を超えました。ありがとうございます。これからもHMASSAのブログをどうぞよろしくお願いいたします。